ミッドランドスクエアは、名古屋市中村区名駅に位置する超高層ビルです。トヨタ自動車、毎日新聞社、東和不動産が共同で所有している建物で、正式名称を「豊田・毎日ビルディング」と言います。竣工は2006年9月。地上47階、地下6階建てのビルの高さは247mで、中部地方で一番、日本国内では7番目に高いビルとなっています。敷地面積は11,643.15㎡、延床面積は193,450.74㎡に及び、名古屋駅周辺エリアのランドマーク的存在です。
ミッドランドスクエアには、オフィス棟と商業棟の2つの棟があります。それでは、まず商業棟の構成からみていきましょう。商業棟の地下6階から地下2階は総駐車台数447台を誇る駐車場です。地下1階から3階にはバラエティに富んだショップやカフェが入居。1階と2階にはトヨタ自動車のショールームがあります。5階は映画館「ミッドランド・スクエアシネマ」です。
次にオフィス棟をみていくと、地下1階にはATMや防災センターが入居しており、1階はオフィス棟のロビーと駐輪場となっています。2階から4階は企業のオフィスが入居中。5階には、セミナーや各種研修会、展示会、パーティー等、様々なニーズに対応できるミッドランドホールがあり、大ホールのほか3つの会議室が用意されています。その上の6階から40階はオフィス、クリニック、スクール等が入居しています。
では次に、代表的なテナントをご紹介していきましょう。3階と4階には野村證券株式会社が入居中。4階には他に株式会社JTBの東海支店と中部支店、SMBC信託銀行の名古屋駅前支店が入居しています。8階には高須クリニックやメニコン等のクリニックが中心に入居。他に東海東京証券株式会社が入居中です。9階には株式会社マイナビ、10階には三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券株式会社や株式会社毎日新聞社、株式会社毎日ビルディング等の企業の他、ECC外語学院ミッドランドスクエア名駅校、日本和装名古屋局等のスクールも入居。11階には全日本空輸株式会社をはじめ、法律事務所や株式会社ユキ、株式会社オープンハウス・デベロップメントが入居しています。12階には8階にも入居中の東海東京証券株式会社、13階には10階にも入居中の三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券株式会社のほか、NDS株式会社、株式会社ジェイテクト、パーソナルテンプスタッフ株式会社、株式会社新技術研究所が入居。14階にはJXTGエネルギー株式会社とDHC名古屋株式会社が入居中です。15階には13階にも入居している株式会社ジェイテクトと名古屋地下街株式会社、16階には東和不動産株式会社が入居しており、17階から40階はトヨタ自動車株式会社のオフィスとなっています。このように、ミッドランドスクエアには日本を代表する一流企業が多数入居していることがお分かりいただけるでしょう。
41階、42階にはスカイレストランとスカイホール、44階、46階は名古屋の街並みを360度眺望できる屋外展望施設「スカイプロムナード」があります。
また、ミッドランドスクエアでは世界初のシースルー・ダブルデッキ・シャトルエレベーターを導入しています。ダブルデッキエレベーターとは、上下2つのかごによって構成されている2階建てのエレベーターです。ダブルデッキエレベーターは六本木ヒルズ森タワーでも導入されていますが、ミッドランドスクエアではエレベーター内から外を眺望できるシースルー式になっているのが特徴です。
またミッドランドスクエアは、環境に配慮した様々な取り組みを実施している賃貸オフィスでもあります。具体的には、屋上緑化をはじめ、地域冷暖房システムや中水処理施設、雨水貯留施設を設置することにより、省エネ、省資源を実現しています。さらに、ミッドランドスクエアでは大地震に備えて3層の制震装置を取り入れています。また、建物の揺れを低減するATMDやオイルダンパーを導入するなど最先端の技術を駆使した設備を採用し、安全の確保に努めています。
最後に、ミッドランドスクエアへのアクセスについてご紹介しましょう。ミッドランドスクエアは名駅通に面して立地しています。JR名古屋駅は名駅通を渡ってすぐの場所に位置しており、徒歩約1分でアクセスできます。最寄りの改札は桜通口です。また、名鉄名古屋駅と近鉄名古屋駅までは徒歩約数分でアクセスできます。名鉄名古屋駅には地下街経由でもアクセス可能で、雨の日でも傘を使用しないで済むのも魅力です。地下街を通ると、名古屋市営地下鉄東山線名古屋駅に徒歩約1分でアクセスすることもできます。
このような名古屋駅へのアクセスの良さと最新技術による快適で安全性の高いミッドランドスクエアのオフィス空間は、働く人のモチベーションをアップさせること間違いありません。
トヨタ自動車株式会社所有の豊田ビルディングと毎日新聞社所有の毎日名古屋会館の建て替え再開発計画により、建設されたミッドランドスクエア。現在では名古屋駅周辺のランドマークであるこの賃貸オフィスは、これからも入居テナントをはじめ、近隣の住民やオフィスワーカーを繋げ、街全体の活性化に貢献し続けていくでしょう。