2018年竣工で基準階300坪以上の賃貸オフィス

2017年、都心では多くの基準階300坪以上の賃貸オフィスが誕生しました。2018年はさらに大規模賃貸オフィス竣工ラッシュの年と言われています。それでは、2018年に竣工を予定している基準階300坪以上の賃貸オフィスを千代田区から順番にみていきましょう。

・東京ミッドタウン日比谷
三信ビルと日比谷三井ビルの建て替え事業である「新日比谷プロジェクト」として建設が進められている2018年2月に竣工予定の賃貸オフィスです。地上35階、地下4階建てで、基準階面積は約1000坪にも及びます。住所は、千代田区有楽町で最寄りは日比谷駅ですが、有楽町駅や銀座駅からも徒歩圏内です。オフィスフロアは9~10階をロビー、11~34階をオフィスフロアとしています。低層階には商業施設、4~5階にTOHOシネマズが入居予定で、オフィスビルとしてだけでなく日比谷エリアの文化的価値を高める施設としての役割も担っています。8階には日比谷の自然を眺望できる会議室「スカイカンファレンス」、9階にはリフレッシュスペースである「スカイガーデン」、コンビニやカフェのある「スカイラウンジ」が設けられています。今後、日比谷エリアの新たなランドマークとなるでしょう。

東京ミッドタウン日比谷の外観

・(仮)麹町四丁目計画
「(仮)麹町四丁目計画」として開発中の旧耐震基準ビル4棟と木造住宅2棟建て替えのプロジェクトで2018年4月竣工予定です。地上10階、地下1階建ての賃貸オフィスで、基準階面積321坪です。千代田区麹町の新宿通り沿いに立地し、視認性も抜群。最寄りの麹町駅からは徒歩1分でアクセスでき、他に四ツ谷駅、半蔵門駅、市ケ谷駅からも徒歩圏内に位置しています。

・住友不動産ふくおか半蔵門ビル
2018年10月竣工予定の地上7階、地下1階建ての賃貸オフィスです。基準階面積400坪を誇ります。住所は千代田区麹町で、半蔵門駅から徒歩約3分、麹町駅からは徒歩8分でアクセスが可能です。内堀通り沿いに立地しており、建物の2面が緑に接しているという都心の真ん中において希少な環境です。

・丸の内二重橋ビル
東京會舘、富士ビル、東京商工会議所の建て替えプロジェクトである「丸の内3-2計画」によって建設中の賃貸オフィスで、2018年10月竣工予定です。地上29階、地下4階建て、基準階面積は約900坪に及びます。住所は千代田区丸の内で、日比谷駅と有楽町駅に直結しています。日比谷通りに面し、皇居外苑及び日比谷公園をオフィスから眺望できます。オフィスフロアには、三菱マテリアル本社のほか、三菱重工、東京商工会議所が入居予定で、下層フロアには東京會舘がリニューアルオープン予定です。

次は中央区に竣工予定の賃貸オフィスをみていきます。

・太陽生命日本橋ビル
「日本橋二丁目再開発A街区」として建設中の地上27階、地下5階建ての賃貸オフィスで、2018年1月竣工予定です。基準階面積368坪を誇ります。住所は中央区日本橋で、最寄り駅は日本橋駅です。日本橋高島屋の東側、昭和通りに面する区画に立地し、上層階はオフィスフロアとなりますが、4~5階に「日本橋高島屋S.C.東館」、5階には「ポケモンセンタートウキョーDX&ポケモンカフェ」が入居予定です。

・日本橋高島屋三井ビルディング
「日本橋二丁目再開発C街区」として開発中の大規模賃貸オフィスです。2018年6月竣工予定で、地上31階、地下5階建て、基準階面積は約800坪にも及びます。中央区日本橋の中央通り沿いに立地し、低層部に百貨店、中・高層部がオフィスフロアとなる予定です。

次は、港区で2018年に竣工予定の賃貸オフィスです。

・田町ステーションタワーN・田町ステーションタワーS
田町駅東口エリアの再開発事業として開発中の「(仮)TGMM芝浦プロジェクト」によって2018年の春から夏にかけて竣工予定の2棟の賃貸オフィスです。「田町ステーションタワーN」は、地上36階、地下2階建て、基準階面積は約836坪。「田町ステーションタワーS」は、地上31階、地下2階建て、基準階面積は936坪という2棟の大規模賃貸オフィスが建設されます。住所は港区芝浦で、田町駅東口からペデストリアンデッキで直結しています。隣接するホテル棟である「プルマン東京田町」を含め、街区名称を「msb Tamachi(ムスブ田町)」とし、田町駅前エリアが新しく生まれ変わります。

・住友不動産御成門タワー
2018年4月竣工予定の地上22階、地下2階建ての賃貸オフィスで、基準階面積は約310坪です。住所は港区芝公園で御成門駅A3出口の真上に位置します。低層階にはカンファレンスルーム、中・高層階にオフィスが入居予定です。

・ニッセイ浜松町クレアタワー
地上29階、地下3階建ての賃貸オフィスで、2018年8月竣工予定です。基準階面積790坪を誇ります。住所は港区芝公園。最寄りは浜松町駅で、大門駅からも徒歩でアクセスが可能です。低層階には商業施設やカンファレンスルーム、中。高層階にオフィスが入居する予定となっています。 渋谷区には、2018年7月に「渋谷ストリーム」が竣工します。

・渋谷ストリーム
渋谷川沿い、東急東横線跡地に誕生する予定の地上35階、地下4階の賃貸オフィスです。 基準階面積は640坪。1~3階に商業施設、4階にコワーキングスペースや多目的スペース、6階にカンファレンスルーム、9~13階はホテル、14~35階が渋谷エリア最大級のオフィスフロアとなる予定です。オフィスフロアにはGoogleの日本法人が2019年に入居予定となっています。

品川区では住友不動産による大崎エリアの大規模複合開発が行われます。

・(仮)住友不動産大崎開発プロジェクト
2018年1月竣工予定の地上24階、地下2階建ての賃貸オフィスです。基準階面積は約1,655坪。OAフロア10㎝、天井高は約3mと開放感あふれるレイアウト効率の高い執務空間が実現されます。住所は品川区西品川。最寄りの大崎駅から徒歩6分程の立地です。

台東区では、「秋葉原アイマーク」と「(仮)住友不動産秋葉原北口プロジェクト」が2018年に竣工予定です。

・秋葉原アイマーク
2018年3月竣工予定の地上12階建ての賃貸オフィスです。基準階面積は約311坪。1階はオフィスと店舗が入居予定、2階から12階はオフィスフロアとなる予定です。住所は、台東区台東。最寄りは秋葉原駅で、他にも岩本町駅、末広町駅、御徒町駅、仲御徒町駅、上野御徒町駅の全6駅から徒歩でアクセス可能です。昭和通りと蔵前橋通りの交差点付近に立地予定で、秋葉原エリアの新しいランドマークとして期待されています。

・(仮)住友不動産秋葉原北口プロジェクト
2018年11月竣工予定の地上10階建ての賃貸オフィスで、基準階面積は約300坪を誇ります。OAフロア10㎝、天井高は約3mの執務スペースは開放感にあふれます。住所は台東区上野で、最寄りは末広町駅ですが、他に仲御徒町駅、御徒町駅、秋葉原駅からも徒歩でアクセスができます。耐震設備は免震構造を採用しています。

以上のように、2018年は基準階面積300坪以上の賃貸オフィスが怒涛の勢いで竣工します。都心を中心に、東京は世界を代表するビジネス街としてさらなる進化を遂げることでしょう。