JRセントラルタワーズオフィスタワー

JRセントラルタワーズ 外観

JRセントラルタワーズオフィスタワーは、名古屋市中村区に位置する超高層賃貸オフィスビルです。JR名古屋駅に併設されており、ホテル棟とゲートタワーが隣接して建っています。地上51階、地下4階建ての建物の高さは245.1mを誇り、現在中部地方でミッドランドスクエアに次いで2番目、日本国内では8番目に高いビルとなっています。隣接するホテル棟は、地上53階建てと階数はオフィス棟より多いですが、高さは226mです。JRセントラルタワーズオフィスタワーは、旧名古屋駅ビルの老朽化に伴い建設が計画され、1999年12月に竣工しました。敷地面積は82,191㎡、延床面積は416,565㎡に及び、地下と地上に併設されている駐車場は総駐車台数1500台を誇ります。
JRセントラルタワーズオフィスタワーの地下2階から11階には「ジェイアール名古屋タカシマヤ」が入居中。2017年3月に竣工のJRゲートタワーと15階までの低層階が接続されており、12階、13階はセントラルタワーとゲートタワーが連結したレストランフロアになっています。
15階にはホテル棟とオフィス棟、さらにゲートタワーを繋ぐスカイストリートがあります。スカイストリートの上からは、名古屋城や名古屋市内に建つ高層ビルなどの景色を眺望できます。さらに15階にはオフィスロビーがあり、ビジネスサポートセンターのほか、コンビニや旅行代理店、郵便局、ATM等が入居しています。19階より上の高層フロアはオフィス棟とホテル棟のツイン構造となっていますが、オフィス棟の19階は、内科、皮膚科、歯科、婦人科等が入居するクリニックフロアです。20階には献血ルームが入居しています。
オフィスフロアの貸室総面積は約60,000㎡。ワンフロアあたり約2,000㎡です。代表的な入居企業としては、三菱商事名古屋支社、大成建設名古屋支店、東海旅客鉄道本社、株式会社全日警名古屋支社等の名だたる大手企業挙げられます。オフィス棟最上部の51階にあった展望室「パノラマハウス」は2005年に一時閉業しましたが、現在はジェイアール名古屋タカシマヤの運営により、カフェ、エステ、ワインバー等が集結する「パノラマサロン」としてリニューアルオープンしました。
ホテル棟には「名古屋マリオットアソシアホテル」が入居しており、15階がフロント、16階がフィットネスクラブとなっています。宴会場は16階、17階、51階、婚礼施設は17階にあります。20階から49階は客室で、最上部にはレストランとスカイバンケットが併設されています。
次に隣接するJRゲートタワーについてみていきましょう。ゲートタワーの15階にはホテルとオフィスのロビーがあります。16階には、会議やセミナー等のビジネスシーンに活用できる会議室「ゲートタワーカンファレンス」が入居しており、収容人数30名前後から200名以上までに対応できる様々な大きさのカンファレンスルームが用意されています。18階から24階は「名古屋JRゲートタワーホテル」の客室が入居しています。ゲートタワーの26階から44階はオフィスフロアです。どのようなテナントが入居しているのでしょうか。26階には献血ルーム「ゲートタワー26」と「ゲートタワークリニック26」が入居中。27階には教育機関のグロービス、29階にはりそな銀行りそなホールディングスが入居しています。31階には富士通株式会社、39階には名古屋ステーション開発株式会社、40階にはサントリーコーポレートビジネスが入居中です。41階には、JR東海不動産、山田ビジネスコンサルティング、山田&パートナーズが入居。43階には住商エアロシステム、44階には住友商事ケミカルと住友商事マシネックスが入居しています。このように、ゲートタワーにも大手企業が多数入居しており、セントラルタワーズと共に、名古屋エリアのビジネスを盛り上げています。
JRセントラルタワーズオフィスタワーの大きな魅力のひとつは、交通アクセスに大変恵まれていることでしょう。名古屋駅に併設されている駅ビルのため、JR各線や地下鉄にも直結でアクセスが可能です。雨の日でも、外に出ることなく通勤できるのは大きなメリットです。
このようなアクセス抜群の立地環境もあり、JRセントラルタワーズオフィスタワーは大変人気の高い賃貸オフィスとなっています。アクセスが良く、設備もハイスペックな分、賃料が高いため、退去していくテナントもみられる一方、入居を希望する企業も後を絶ちません。2017年に竣工したJRゲートタワーとの連携により、さらに利便性が高まり、ビジネスも活性化されてきました。同じ名古屋エリアに建つミッドランドスクエアと共に、JRセントラルタワーズオフィスタワーは、今後も名古屋のみならず中部地方を代表する賃貸オフィス、そしてランドマークとして存在し続けていくでしょう。