東海道新幹線の停車する駅

東海道新幹線

東海道新幹線

東海道新幹線は、東京駅・新大阪駅間を繋ぐJR東海の高速鉄道路線です。今回は、東海道新幹線の停車する駅と賃貸事務所の関係についてみていきましょう。
東海道新幹線が停車する駅を東から順に挙げていくと、東京都の東京駅・品川駅、神奈川県の新横浜駅・小田原駅、静岡県の熱海駅・三島駅・新富士駅・静岡駅・掛川駅・浜松駅、愛知県の豊橋駅・三河安城駅・名古屋駅、岐阜県の岐阜羽島駅、滋賀県の米原駅、京都府の京都駅、大阪府の新大阪駅となります。
ただし、東海道新幹線には、「のぞみ」「ひかり」「こだま」の3種類の列車が走っており、そのうち「のぞみ」と「ひかり」は全ての駅に停車する訳ではありません。
「のぞみ」は、1992年に運行を開始した最速の新幹線です。運行本数は東海道新幹線全体の約5割を占めています。東京駅を出発後、品川駅、新横浜駅、名古屋駅、京都駅、新大阪駅のみに停車し、東京駅・新大阪駅間を約2時間30分で走っています。
「ひかり」は現在、東海道新幹線の約2割を運行しており、「のぞみ」の停車駅全てに停車します。そのほか、熱海駅・静岡駅・浜松駅に停車する列車、三島駅・静岡駅・浜松駅に停車する列車、静岡駅・浜松駅に停車する列車および、小田原駅・岐阜羽島駅・米原駅に停車する列車、豊橋駅・岐阜羽島駅・米原駅に停車する列車があります。この岐阜羽島駅、米原駅に停車する「ひかり」は名古屋駅・新大阪駅を各駅停車で結んでいます。また、「ひかり」は山陽新幹線に乗り入れている列車もあるのが特徴で、新大阪駅から岡山駅や広島駅、博多駅等までを繋いでいる運行列車もあります。
「のぞみ」「ひかり」に対し、「こだま」は各駅停車の列車で、運行本数は東海道新幹線全体の約3割です。「ひかり」と同様、「こだま」も山陽新幹線に乗り入れています。
東海道新幹線が停車する駅の中でも「のぞみ」の停車駅は各地域のターミナル駅であり、駅周辺にオフィス街が形成されている街が多くなっています。次にそれぞれの駅の特徴と周辺の様子について詳しくみていきましょう。
東海道新幹線の起点である東京駅は、上野駅と共に東京の玄関口として知られています。言わずと知れたビッグターミナルで、東海道新幹線のほか、JR東日本の東北新幹線が乗り入れています。東北新幹線は、それぞれ上越新幹線、北陸新幹線、北海道新幹線、山形新幹線、秋田新幹線に乗り入れており、東京駅から日本の北方面の様々な地域にアクセスすることができます。さらに、在来線の運行系統も多岐に渡り、JR東日本の東海道線・上野東京ライン・京浜東北線・山手線・中央線・横須賀線・総武線・京葉線、東京メトロの丸ノ内線が東京駅に乗り入れています。また、大手町駅や日本橋駅、三越前駅、二重橋前駅、日比谷駅、有楽町駅等、地下鉄駅が東京駅から徒歩圏内に位置し、都内各所にアクセスがしやすいのも特徴です。
東京駅周辺には日本でも有数のオフィス街が形成されています。八重洲口には商社等の大手企業のオフィスビルが林立し、丸の内エリアには丸の内ビルディング、新丸の内ビルディング等の複合施設が建ち並んでいます。このように東京駅は日本を代表するターミナル駅であり、オフィス街です。大規模ビルも多く、賃貸事務所ニーズも大変高いエリアとなっています。
次の品川駅も東海道新幹線の他に、東海道線、京浜東北線、山手線、横須賀線、京浜急行電鉄の京浜急行線が乗り入れるターミナル駅です。駅周辺の様相は、西側の高輪口にはシティホテルが建ち並び、東側の港南口には高層ビルや大手企業の入居するビルが林立しています。再開発によって建設されたオフィスビルも多く、近年賃貸事務所ニーズが高まっているエリアです。
新横浜駅には、東海道新幹線以外にJR東日本の横浜線、横浜市営地下鉄ブルーラインが乗り入れています。駅周辺は、北口方面にオフィスビルや商業施設が集結しています。大規模イベントホールとして有名な横浜アリーナも北口エリアに立地しています。
名古屋駅には東海道新幹線の他に、JR東海の東海道本線・中央本線・関西本線、名古屋臨海高速鉄道の西名古屋港線、名古屋市営地下鉄の東山線と桜通線が乗り入れています。駅周辺の様相は、東側の桜通口と広小路口に商業施設や高層オフィスビルが林立しています。愛知県内においても賃貸事務所ニーズが大変高いエリアと言えるでしょう。西側の太閤通口は東側に比べて開発が遅れていますが、近年発展がみられるエリアでもあり、今後賃貸事務所ニーズが高まることが期待されます。
次の京都駅も東海道新幹線の他、JR西日本の東海道本線・山陰本線・奈良線、近畿日本鉄道の京都線、京都市営地下鉄の烏丸線が乗り入れるターミナル駅です。駅周辺には商業エリアが形成されており、賃貸事務所ニーズはもちろん、貸店舗ニーズも高くあります。
新大阪駅は、東海道新幹線の終点であると共に山陽新幹線の起点駅にもなっています。乗り入れ路線は東海道新幹線、山陽新幹線の他に東海道本線、大阪市営地下鉄の御堂筋線が乗り入れています。複数の在来線の特急が停車するターミナル駅であり、福知山線を経由した山陰方面の特急と南紀方面への一部特急は新大阪駅を始発としています。駅周辺は関西エリアを代表するオフィス街が形成され、大手企業の本社ビル等も多く立地しています。常に多数のオフィスワーカーが行き交い、賑わいを見せていますが、商業施設の数が少ないのが特徴です。近年は再開発が盛んで、高層ビルの建設が進められています。京阪神地区はもちろん、日本各地へのアクセスがしやすいですが、その割に賃料が低い傾向にあるため、賃貸事務所ニーズが大変高くなっています。このような特徴から新大阪駅周辺は起業時の拠点を構える場所として選択されることも多く、ベンチャー企業が集結するエリアでもあります。
このように、新幹線が停車する駅は交通利便性が高いため、その周辺に賃貸事務所を借りるメリットは大変大きいと言えるでしょう。